しんちゃん映画祭り
●しんちゃん祭りをしました
(1996年映画 ヘンダーらんどの大冒険)
先日は訳あって『コナン祭り』をしたのですが、今回は特に訳もなく『しんちゃん祭り』をしました。
---------(追記)---------
先日のコナン映画はネタバレを恐れて感想を書けなかったので、その感想書きたい想いを、過去のしんちゃん映画で昇華させようと思います。
今更な感想ですが、私の気合は十分です。
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コナンもしんちゃんもそうなのですが、劇場版の過去作品(もっぱら90年代頃)は今のように色合いがパキッとしていない気がします。
その時代時代によってアニメーションの色合い諸々も流行りがあるのでしょうが、私的には淡い方が好みではあります。
(この映画に関しては背景もとても好きでした)
あと、この映画のしんちゃんは異様に可愛らしく子供らしい。
(絵もとても可愛い仕様でした)
最近のしんちゃんは5歳児にしてブレない心を持っているし、滅多な事では泣かないし、動揺も少ないので大人なった今見ると「イケメンだ!イケメンや!」と騒ぎたくなります。
けれど、この映画のしんちゃんは『いやだ』『だってこわいもん』と、ごく当たり前の事を言ってくれるので「行かなくていいよ!可哀想に!」となるのです。
(5歳って本当にまだ子供なのに)
そして、しんちゃん映画でありがちなシチュエーションの一つが“両親不在”。これがまた心にドッシリくるんです。何故なら、しんちゃんはまだ5歳児なんですから。
この映画ではしんちゃんは一人で埼玉県から群馬県まで公共交通機関とヒッチハイクを用いて向かいます。
とてつもない度胸です。
一人で敵地に乗り込んだしんちゃんの、あとひとりぼっちの背中の描き方は、見ているこっちを絶大に不安に駆り立てる力がありました。
27歳になった今見ても思わず「こわー!」と叫ぶ程に。
みさえとひろしの不在はコナン映画で言うところの爆発と同義だと、私は勝手に思っています。
やべえ!と視聴者に思わせる術がコナンでは爆発、しんちゃんでは親不在。
そう考えるとしんちゃんてファンタジーノリが多い割にとても地に足がついている作品だと思います。
あと、初期のしんちゃん映画で好きなのは肉弾戦が必ずあったところ。
しかも、女性の肉弾戦。
(一番好きな肉弾戦はブタのヒヅメ大作戦です)
いや、これがまた格好いいんです。女の人がシュンシュン動く様が。
しかも、ちゃんと殴る蹴るだけでなく“殴られる”し“蹴られる”んです。
おかげでボロっボロになってたりしますが、それがまた格好いいったらない。
柔らかい戦い方をさせるのは初期のしんちゃん映画はイチオシなところがあったなぁと思います。
あと。あとですね。
しんちゃんの映画は悪役を子供向けに「この人は悪い奴らなの!」と言って紹介する割に、見ていて子供ながらに嫌いになれない所があったのも凄いと思いのです。
この映画で言うと“マカオ”と“ジョマ”
というオカマ魔女なのですが、互いに名前を叫びあって消える瞬間は子供ながらに残念だと思った事をハッキリ記憶しています。
(ババ抜きのシーンの凄まじさたるや)
佳境時の話の緩急の付け方がうまいので、子供も飽きずに見れるんだろうなと今はそんなコトを思って見てしまう自分がつまらない。
ボスとの戦い方がダンスだったりババ抜きだったり多様性があるし、ギャグ入り方が絶妙だなぁなんて。
そんなの気にせず見たいのに。
グダグダとそういう事を考えて見てしまう自分が今回は非常に鬱陶しかったです。
と、まぁ今回はしんちゃんを熱く語るブログになっていました。
本当はさらりと見た事だけ書いて流すつもりだったのに止められなかったしんちゃんの魅力凄まじや。
本当は今回のブログのタイトルは【オタクじゃない人の人生の生きがいについて】という、なんだか下手すると論文かなにか発表なさるのですか?というタイトルでした。
けれど、あまりにもしんちゃんで文字数を稼いでしまったのでタイトルを変えた次第です。
職場の恋多き看護師さんが『何かにハマりたい。生きがいが欲しい』と言っていた事に起因する記事だったのですが、しんちゃんの魅力の前にはそんな事は些細などうでも良い事に成り下がったのです。
つまり、私が何を言いたいかといえばあれです。
【氷菓】も見終わったので今度はしんちゃん祭りに入ろうかって、そういうこと。